「お肌の悩み」についての20代〜50代を対象とした某アンケート調査結果によれば、最も多い悩みが“シミ”。しかも、この悩みは意外に20代でも多く、30代以降になるとトップ。
30代後半になると、それに“しわ、たるみ”が当然のこととして加わってきます。スキンケア化粧品に何万円も投資するのもこの年代層から。では、こうした高額なスキンケア化粧品の効果はどうなのか?
全国の「皮膚科専門医100名」に、スキンケア化粧品の効果についてアンケート調査をした結果が以下のとおりです。
化粧品は、どのていどスキンケアになるか?
「気休めていど、ムード的」という専門医が半数近く。多少の乾燥防止効果があるというのが約3割。とはいえ乾燥防止効果があるというのは重要です。なぜなら老化とは細胞の「乾燥と硬化」によって肌のみずみずしさが失われることだから。
肌荒れを防げるか?
反対に肌荒れの原因になるという専門医も。でも、この場合でも乾燥した肌に脂肪分を補うのに意味がある、という回答が4割になっています。
肌をすこやかに保つか?
皮膚表面に化粧品を塗っても栄養にはならないとして95%の専門医が否定的です。

──美容液など「外側からのケア」も大切だけれど、「内側からのケア」もひじょうに大切。新しい細胞が作られてから表面でアカとなってはがれ落ちるまでの肌の代謝周期が”ターンオーバー”。これが正常かどうかで肌の美しさが決まります──
と語るのは、広尾プライム皮膚科の片山とし子医師(日本美容皮膚学会、日本抗加齢医学学会会員)。

なぜ顔に、シミ、しわができるのか?
その原因はまさに老化。年齢を重ねるほど皮膚細胞がダメになっていく。
でも、これにも個人差があって、実際の年齢よりも、シミ、しわだらけになってやけに老け顔になってしまう人もいれば、ぎゃくに若々しく美肌の人もいますね。どこに違いがあるんだろう?
もちろん遺伝や生活習慣の違いという個人差もあるけれど、やっぱりお肌のケアをちゃんとやったか、やらなかったか、という違いは大きいんですね。
毎日のことって、ほんのわずかなことでも、この小さなことが先々ひじょうな大きな違いになっていく。
「もっと早く気づいて、ちゃんとやっておけばよかった」と、今さら泣いても遅い?
でも、あきらめることはありませんね。なぜなら、ひとの体には肌の再生能力というものが備わっているからです。今からだって、元気な肌を取り戻すこともできれば、肌の老化を抑制することだって可能です。
シミやしわの大きな原因には「年齢老化」と「光老化」があります。

普通の老化は全身の老化ですが、「光老化」は肌だけに起こる特徴的な老化のこと。特に、紫外線に直接あたる顔や手などの部分に起きます。
加齢という自然の老化を止めることはことはできませんが、「光老化」のほうは紫外線の害を無くせば予防可能です。事実、太ももやお尻の肌は若い頃と比べて、あまり変わらずツルツルしていませんか。シミもそれほど多くありませんね。つまり、太陽の光が当たらない部分では紫外線の悪影響を受けないので光老化がほとんど生じないのです。
では、紫外線を受けると、どうして肌の老化が起こってしまうのだろうか?
昔だったら「太陽の下でどんどん遊んで、真っ黒になったら元気な子になりますよ! 風邪も引きにくくなりますよ!」って教えられたけれども、現在ではそれが逆だということがわかった。なんだ! もっと早く教えてくれればよかったのに。そうしたら、こんなにシミだらけの肌にはならなかったのに、と後悔する方もいるでしょうね。でも、過去のことを言ってもしょうがない。さっきも言ったように今からをしっかりやることが大切です。
近頃よく耳にするのが活性酸素
かなり誤解されそうなのは、活性酸素は“体を活性化”する良い酸素じゃないかと思われてしまうこと。でも、まったくぎゃくで細胞膜を酸化させたり、細胞自体を傷つけて体に大変悪い影響を与えます。老化やガンも、最近の研究で、活性酸素が原因になることがわかってきました。
紫外線で肌が黒くなるのも活性酸素
紫外線にあたると肌が黒くなるというのも、その発端は「活性酸素」が原因になっています。
紫外線(UV)は皮膚の中に、活性酸素を大量に発生させます。そうすると皮膚細胞を“酸化”させてしまうために、体の防衛反応としてメラニン色素を発生させます−植物もポリフェノールという色素によって活性酸素を除去して身を守っています。それと同じことがひとの体内でもおこなわれているんですね−皮膚細胞を酸化させないためにメラニン色素が黒くなって活性酸素を消滅させます。こうした体の仕組みで肌の細胞を守っているわけです。
結果として肌が黒くなる・・・。おわかりいただけたでしょうか。
シミ、くすみの原因
さて紫外線の影響がなくなれば、本来であれば肌は元の白い状態に戻ります。なぜなら、ターンオーバーという皮膚の新陳代謝で表皮の表面から古い角質、すなわちアカとなって変色したメラニンが廃棄されるからです。
普通、ターンオーバーは28日間がワンサイクル。ところが加齢によって、あるいは生活習慣の悪化や栄養不良、ストレスなどによって肌の活力が低下してしまう。このためターンオーバーのサイクルがかなり長くなる。つまりは、黒く変色したメラニン色素が廃棄できずに肌に残ってしまうのです。これがシミ、くすみの原因です。
では、やっぱり夏の強い日差しが問題かというのは間違っています。地球上に降り注ぐ紫外線にはUV−A、UV−Bという2種類があって、それらの影響を一年中受けます。
UV−Bというのは、とくに夏の強い日差しの中で降り注ぐ紫外線。表皮にあるメラニン細胞を活性化させて、多量のメラニンを生成させる作用があり、急激な日焼け(サンバーン)を起こす原因。でも、波長が短いので真皮まではとどきません。また室内などで日差しをよければ、ほとんど遮断することができ天気が曇りの時にはその紫外線量は何分の一にも減ってしまう。
ところがUV−Aは、UV−Bのような急激な日焼けはしないが、波長が長いために真皮まで到達してしまいます。そして肌のはりを保っているコラーゲン、エラスチンという繊維を破壊してしまいます。これが“しわ、たるみ”の原因になります。
また、UV−Aは窓ガラスを透過して室内にも届いてしまい、曇りの日にも紫外線量は減らないのでトータル的にはUV−Bよりも何十倍もわたしたちの肌に悪影響を与えます。日差しの弱い冬などでも、その紫外線量はあまり減りません。
つまりは「光老化」に対しては、夏の日焼け止め対策だけでなく、一年中、UV−Aへの対策が必要になるということです。それには活性酸素をどう除去するかという、「中からの対策」が不可欠になってきます。
バランスの良い食事をとるとか、睡眠をしっかりとるとか、タバコは吸わない、ストレスをためないなどは、日常的な生活の中で気をつけなければならないことだけれども、実際にそれをちゃんとやるのも難しいですね。
ともかくも、まずは紫外線の影響をなるべく受けない対策が必要。その上で、中からのケアが不可欠になる。つまりは、「活性酸素」を完全に除去しなければなりません。
活性酸素を消去する「抗酸化物質」とは?
でも、この活性酸素がやっかいなのは、紫外線のみならず、こうして呼吸していること自体で発生してしまう物質。体内にとりこむ酸素は本来、わたしたちにはなくてはならないものだが、なぜか、その内の2%程度が活性酸素に変化する。もちろん、この活性酸素も老化やガンの原因になったり、皮膚細胞にたいしても悪い影響を及ぼすことになる。
じゃ、「肌の大敵! 活性酸素」をどう排除するのか? それには「抗酸化物質」という栄養素が必要です−とくに女性にとっては、抗酸化物質は神様みたいな? ありがたい栄養素。では、とても特別な物質かというとそうではありません。肌にレモンがいいのは、すなわちビタミンCのこと。このビタミンCは代表的な抗酸化物質の一つです。
そして、ビタミンCはそれ以外にもコラーゲンやエラスチンを再生するために不可欠な栄養素になります。だからビタミンCが不足すると“しわ、たるみ”にもなりやすい。
ビタミンCはコラーゲンより重要
ちなみにコラーゲンと聞くと、すぐにコラーゲン入り飲料やサプリメントを飲めばいいというのは必ずしも正しいことではありません。コラーゲンは体内で合成できる非必須アミノ酸で、体内で合成することのできない必須アミノ酸よりも重要度はそれほど高くありません。
口からコラーゲンをとったとしても、胃腸に入ってアミノ酸に分解されて体内に吸収されるので、その後は体のどこの部分に行ってしまうのかはわかりません。ほとんど肌細胞には、到達できないと考えられます。
それよりも、肉や魚、大豆などのたんぱく質の豊富な食事をとって、ビタミンCを補給するほうがずっと重要です。
酸化力のあるその他のビタミン
その他にも代表的な抗酸化物質があります。ビタミンE(d−α−トコフェロール)は、活性酸素から細胞膜を守る作用があります。また、ビタミンB2・B6、ナイアシン、パントテン酸は、ビタミンC・Eの抗酸化力をより高める手助けをするとともに、皮膚細胞を再生させるために不可欠な栄養素です。
皮膚を意味するビオチン
ビオチンは「ビタミンH」。このHとは、ドイツ語の皮膚を意味するhautの頭文字をとったもの。そのぐらいに肌と密接に関係する栄養素です。たとえば、アトピー性皮膚炎などの皮膚の病気の治療や、肌荒れ、乾燥肌の改善にもビオチンが利用されます。このビタミンも、ビタミンC・B群と一緒にとることがよりベターです。

さらに抗酸化物質の王様といわれるのが、プロアントシアニジン。この成分はブドウ種子から抽出されるポリフェノールで、研究によるとビタミンCやEの数倍から数十倍の抗酸化力のあることがわかりました。
なぜ近年、このプロアントシアニジンが注目されるようになったのか。
欧米人は肉食であり、脂肪分の多い食べ物を食べるために動脈硬化や心臓病の人がひじょうに多いのです。ところが、フランス人などの赤ワインを多く飲む国民には、これらの病気による死亡率が極めて低いという調査結果がWHO(世界保健機関)より報告されました。さらに研究をすすめていくと、赤ワインの中に含まれるポリフェノール、つまりプロアントシアニジンの抗酸化力で活性酸素が除去されるために、これらの病気の予防につながっているということがわかりました。
本来だったらフランス人にも心臓病が多いはずなのに、ぎゃくに少ない。そこで、このことをフレンチ・パラドックスと呼ぶようになったのです。
このように抗酸化力の強いブドウ種子プロアントシアニジンの効果を「美肌・美白」に利用しようという研究も盛んになってきました。

肌に大量に発生する一重項酸素 −紫外線ランプで観察−
「活性酸素」といってもいくつかの種類があります。肌にたいしては、特に、その中の「一重項酸素」が最も悪い影響を与えます。
この活性酸素は紫外線によって皮下組織に多く発生し、その酸化力も極めて強くビタミンCやEで除去することができません。またカテキンなどのポリフェノールでも消去すること難しいのです。
唯一、プロアントシアニジンが、この一重項酸素を消去する力があることが研究によってわかっています。
ブドウ種子プロアントシアニジンの素材メーカーであるキッコーマン(株)バイオケミカル事業部と筑波大学臨床医学系皮膚科の共同研究によれば、とくに「肝斑(かんぱん)」にたいして効果があると報告しました。
肝斑とは、一重項酸素等によって皮膚のメラノサイトでつくられるメラニン色素が日焼けして増大し、長年の間に皮膚の中に沈着してできる女性特有のシミです。女性の年齢が高くなるにしたがって増加し、必ず顔面の左右に対称にできるのが特徴で、最近のレーザー治療の進歩にもかかわらず、治療効果はほとんど期待できないとされています。
プロアントシアニジンは、このような女性特有のシミにたいしても明白な試験的効果が認めらました−当試験で使用されたプロアントシアニジン量は1日あたり160mgであり、このポリフェノールを利用している美容系のサプリメントでは160mg配合されているかどうかが重要なポイントとなります。
また、老人性紫斑の同様のテストにおいても、平均年齢59.2歳の男女にたいして65%の人に改善効果があったことが報告されています。
このデータから、「はだのさぷり」には1日160mgのブドウ種子プロアントシアニジンを配合しました。 |